西の玄関口にて、まずは最初のひと口を
前回のおこわに引き続き、今回ご紹介するのも“お米”のご当地グルメ。
忙しい師走にピッタリ、すぐ食べられて、しかも食べ応え満点のビッグなごちそう。
それが、米子市から境港市にかけての『弓浜半島』にて愛されてきた「いただき」です。
始まりは明治の中期頃といわれるいただきは、名峰・大山(だいせん)を思わせる大きな三角の油揚げに、ぎっしり米と具をつめ、それぞれの家庭の味の出汁で炊き上げます。
家庭料理というイメージのあるいただきですが、実は近年では食の祭典や、各種イベントに多数出展。そのたびに完売続出という超注目、話題のご当地グルメなのです。
そんないただきの真実に“登りつめて”いくには、まずは歴史から。いただきで米子のマチを元気にするべく活動している市民団体『米子いただきがいな隊』団長の松原毅さんにお会いしました。
●『いただき』とは?
弓浜半島にて“家庭の味”として愛されてきたという『いただき』。その始まりはなんと明治中期頃! 100年以上もの長い伝統のある逸品だったのですね。
さて、予習も終わったところでいよいよお待ちかね、いただきに会いに行きましょう!
滑走路を眺めながら
ご当地の味を堪能
今回の舞台は『炉端かば 米子鬼太郎空港店』。空から降り立った旅人が、最初に出会ういただきを、米子市のイメージキャラクター『ヨネギーズ』より『ネギ太』とともにご案内!
実はこのネギ太、フジテレビ「笑っていいとも」に出演し、全国へいただきを紹介したことのある経歴の持ち主! その“通ぶり”にも期待できそうです。
現れたる蒸したての“いただき”
大きさ16センチ!のビッグめし
現れたる蒸したての“いただき”
せいろを開けると、湯気とともにふわっと漂う出汁の香り。
姿を表したいただきに「大きい!」と驚く調査員に対し、ネギ太いわく「これで普通の大きさですよ」。
(調査員、驚きのあまり160センチと言ってしまっておりますが、正しくは160「ミリ」です。でも、思わずそう言ってしまうほど“デカい”のです!)
ジューシーな揚げに頭から
“かぶりつき”でいくべし!
とにかくビッグないただきですが、初めてだと「どう食べていいか分からない」人もいるはず。そこで、『炉端かば』スタッフの生田敦子さんに食べ方の“お手本”を見せていただきました。
「どうぞ」と言うやいなや、生田さんは「私はやっぱり、かぶりついていっちゃいます!」と、アツアツを大きく口を開けて豪快にパクリ。「美味しい〜!」
それを見てネギ太も、その大きな口で一口でぺろり。「もちもちのご飯と出汁の香りがもう最高!何個でも食べられちゃいそう」と味にも大満足!のようです。
☆「旅行で来られた県外の方にオススメしています。皆さん大きさにびっくりされますが、帰るときには「美味しかった」と言ってもらえて嬉しいですね」(生田さん)
“いただき通”ネギ太も太鼓判
旅のお伴にもぜひ
ネギ太はすっかり気に入ったようで「(相方の)ネギ子にも食べさせてあげたい」と、いただきを“お持ち帰り”。
そして「これからも県外のファンを増やしていってください!」と、生田さんを激励。その心にはいただきの如く、地元への愛をぎっしり詰めているようでありました。
「浜のいただき(味噌汁)(400円)/炉端かば 米子鬼太郎空港店
●取材メモ
県産米を使用し、具はシイタケ、ニンジンといただきの王道をいく逸品。
たっぷり出汁の染みた揚げもジューシーで、しっかりした味付けに、肴として楽しむ人もいるとか。
持ち帰りもできるゆえ、飛行機の中で“空弁”もオススメ。
店舗は空港ビル内にあり、滑走路を見下ろす大きな窓で旅気分も盛り上がること間違いなし!
住所:境港市佐斐神町1643 米子空港ターミナルビル2F
営業時間:8:00〜22:00(LO21:30)
定休日:無休
電話番号:0859-45-3377
店舗の詳しいデータはこちら
●観光情報
ビッグなグルメを楽しんだら、ビッグな“魚”に会いに行こう。桜の名所としても知られる境港市の台場公園にある『海とくらしの史料館』は、700種類、4000点という点数日本一の魚のはく製を楽しめる“海のない水族館”。全長4.2mのリュウグウノツカイやホオジロザメ、マンボウなど、間近で見る巨大はく製は圧巻!
●特別動画最後に読者の皆さんへ「米子いただきがいな隊」からのメッセージを“いただき”ました。
『米子いただきがいな隊』は、2011年10月に米子市内の有志により結成。県内外のイベントでのPRや提供店舗の拡大に向けて日々活動中!
いただきがいな隊の活動の模様はこちらでも見られます。
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