大山おこわ発祥の地にて、120年以上続く伝統の逸品『米子屋』
中国山地の広がる鳥取県にて、この秋、豊富な山の幸と合わせて楽しみたいのが、西日本有数の名所、大山(だいせん)の鮮やかな紅葉。
中でも美しいとされるのがここ江府町奥大山エリア。そしてこの江府町には実は重要な名物があるのです。それは、戦国時代から続く長い歴史を持つ郷土料理『大山おこわ』。
元々は江尾の城主が領民たちに教えたことから広がり、ハレの日にそれぞれの家庭で作られていたと伝えられる逸品。近年ではこの郷土の味をもっと県外にも広げていこうという動きも盛んになっています。
今回は、百貨店や食のイベントにも数多く出展し、積極的に江府町の大山おこわをPRしている『米子屋旅館』にて、大山おこわの“美味しさ”と魅力に迫りますッ!
明治創業の老舗旅館にて
伝統の味をいただきます!
『米子屋旅館』の創業は明治18年。
古くから旅人に愛されてきた老舗旅館は、店構えも趣きあふれる佇まい。
今回の案内役は2013年5月に鳥取県で開催される『第64回全国植樹祭』のマスコットキャラクター、鳥取県(ト)と樹(キ)を合わせ、後ろ姿は大山をモチーフにしているという「トッキーノ」、そしてPRキャラバン隊の寺尾さん。
実はトッキーノは「しいたけが大好き」とのこと、レポートに向けて気合十分!樹の如く“根幹”はしっかり、“ゆるく”はないレポートでお届けします。
地元産もち米を具と合わせ、蒸し上げる
具材は前日に下ごしらえをした鶏肉、コンニャク、ゴボウ、シイタケといった山の幸、そして水車で鬼皮を剥くという大きな栗。「毎年、この時期に家族総出で、地元の皆さんにも手伝ってもらって栗の下ごしらえをしています」(米子屋代表・江本由美さん)という、実に手間ひまがかけられているのです。
この具としょうゆ出汁、地元のもち米を混ぜ合わせ、約15〜20分蒸し上げます。
400年の歴史を誇る「大山おこわ」、その真相を米子屋代表の江本さんに聞きました。
★「すごくお米が美味しい、栗が大きくて美味しい、と県外の方にも好評頂いています」(江本さん)。関東方面から発送の依頼も多いとか。
食欲そそる出汁の香り、フタを開ければそこには山の恵み
15分経過し、いよいよ蒸し上がりの時!
せいろから上がる蒸気からは、山菜と炊きたての米、そして出汁が合わさったいい香りが漂います。
「蒸し上がったら、味のムラをなくすためしっかりと混ぜるのが美味しくするポイントです」(江本さん)
目の前にやってきたホカホカの大山おこわに大喜びのトッキーノ。
しかしここはレポート、言葉が必要ゆえPRキャラバン隊の寺尾さんに実食をお願いしました。
「大山おこわ、初めて食べました。具にもご飯にも出汁の優しいお味がしっかりついていますね。森の恵みを感じます!」(寺尾さん)
「大山おこわ、初めて食べました。具にもご飯にも出汁の優しいお味がしっかりついていますね。森の恵みを感じます!」(寺尾さん)
立派なクチバシでしっかり完食、トッキーノも大満足!
続いては、トッキーノもクチバシにおこわを運んでもらってパクリ。
「うれキーノ!美味しくって羽が取れちゃいそう!」と大好きなシイタケも入った出来立ての大山おこわに“ご満悦”。
羽をバサバサ揺らして、美味しさを全身で表現してくれました。ありがトッキーノ!
大山おこわから大山の恵みをもらったトッキーノ。「これからますます元気に植樹祭のPR活動に励んでいけそうです!」
「大山おこわ定食」(1260円)/米子屋旅館(お食事処 米子屋)(江府町)
●取材メモ
約120年受け継がれる「米子屋」の大山おこわは、地元産もち米に野菜も県産。
自然で優しい甘さはこれぞ“ふる里の味”、さらには水車で鬼皮を剥く大きな栗の絶妙なホクホク食感も魅力のひとつだ。
同館のある江尾(えび)地区は、清流・日野川と船谷川が合流し、東には大山を望む自然豊かな宿場町。ゆっくりと癒しのひとときを過ごそう。
住所:日野郡江府町江尾2000
営業時間:11:00〜14:00
定休日:第2・4日曜(予約の場合営業)
※上記営業時間、定休日は食事のみの場合です。宿泊については別途ご確認ください。
電話番号:0859-75-2400
店舗の詳しいデータはこちら
奥大山は紅葉シーズン真っ最中。大山おこわをいただいてひと息ついたら、奥大山までドライブして紅葉狩りを楽しんでみよう。
●特別動画
それでは最後に、今回の案内役、トッキーノが活躍する第64回全国植樹祭のPR動画をどうぞ。
また、収録の模様はトッキーノのブログでも紹介いただきました。こちらもチェック!
トッキーノ日記
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