2013年3月19日火曜日

第10回「鳥取県西部の“常識”から生まれたご当地グルメ。“箸で食べる”茶碗蒸し」その2




スーパーの惣菜コーナーでも“常識”の春雨入り。おふくろの味を手軽に堪能




前回、基本をおさらいした鳥取県西部のご当地グルメ「春雨入り茶碗蒸し」。
店舗で楽しむご当地グルメとしては新顔ですが、実は家庭や県西部のスーパーでは“お馴染み”の味。
そこで調査員は大山町所子にあるスーパー『Mマート』に急行し、さらにその秘密を探ってきました!
 
 

県西部の茶碗蒸しは

スーパーでも“春雨入り”!


惣菜コーナーにずらりと並んだ「自家製茶わん蒸し」、これらももちろん“春雨入り”。
それも地元大山町の“おふくろの味”を再現した家庭的な逸品なのです。
今回は特別に、作るところも見せていただきました。


春雨はやや太め

柔らかくツルリといける


春雨は、太めで柔らかいものを使用。
“底に敷くように”春雨を入れ、鶏肉、シイタケなどの具をのせていきます。
四半世紀変わらないという出汁は、地域でよく食べられるという鶏ガラ出汁。
味は地元の女性が中心の惣菜部スタッフで考えたものだとか。


「春雨は柔らかければ柔らかいほどいいですね。家では春雨がないときはうどんや、そばなんかを入れたりもしますよ」(惣菜部女性スタッフ)
うどんやそばも入ることがあるとは驚き!これはひょっとすると、鳥取県西部の方にとっては「茶碗蒸しの中には麺が入っていないと落ち着かない」ということなのかも!?


●スーパーの人気惣菜「自家製茶わん蒸し」。Mマートの店長、箕島愛さんにその“真相”を直撃!



 
「根強いファンが多い商品ですね。お子さんをお持ちの方からは『(子どもが)Mマートの茶碗蒸しなら喜んで食べる』という声も聞きます。親戚での集まりのときなどにも食べられているようで、で数十個単位での注文があったりもしますね」(蓑島さん)

茶碗蒸しは、家庭でしっかり作ろうとするとなかなか大変なもの。
それが手軽に食べられ、しかも丁寧に出汁から取って作られた味が楽しめるとあっては、平日でも30個程度、多い時はその倍も作ることがあるという人気ぶりにも納得です!



ちなみに調査員が取材後に米子市内の店舗を4軒ほどまわってみたところ、全ての場所で茶碗蒸しに“春雨”が入っていることを確認(うち一軒は百貨店の惣菜コーナー)。もちろん、購入時には“箸”もしっかりセットでもらえました。
(※独自の調査に基づくものであり、すべての店舗に常に置いてあるとは限りませんので直接店頭でお確かめください)

鳥取県西部にお越しの際は、地元スーパーにも立ち寄って「春雨入り茶碗蒸し」を探してみてはいかが?


「自家製茶わん蒸し」(138円)





☆取材メモ

地域密着スーパーでお年寄りから子どもまで幅広く愛されている逸品。

鶏ガラがベースの優しい出汁に、フワフワ、トロトロの卵も絶妙。

“一番下”の春雨は太めで、モッチリ柔らかな食感も魅力だ。

ちなみにMマートの系列の飲食店『昔ながら食堂』(米子市米原)でも「春雨入り茶碗蒸し」が味わえる。



店舗情報
店名:Mマート
住所:大山町所子261-8
営業時間:9002000(※122月は~1930
定休日:元日~1月3
電話番号:0859-53-3131

観光情報

☆大山町の桜

秀峰大山のふもと、豊かな自然の広がる大山町には、実は桜の名所が多数。

県内最大級の神社『名和神社』の参道、ユニークなご神体で知られる『木の根神社』は、地元観光しながら桜を楽しめるスポット。

大山と日本海を同時に見られる絶好のロケーション『名和公園』、大山から日本海に向け走る道の両側200mわたって“桜のトンネル”が広がる『豊房桜並木』などのドライブにもピッタリなスポットまで、桜をじっくり楽しもう。

→大山町ホームページへ



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