2012年8月8日水曜日

第3回「チャレンジ! 鳥取カレー挑戦記」その2


大盛りをはるかに超える

「レストランべるしい スペシャルカツカレー大」




 大盛りの中でも、カレーはルウ・ご飯という“役割が明確な”組み合わせもあり、メジャーな存在といえる。しかしこの逸品は違った。
マスターが持ってきたそのカレーに、K氏(20代だが)は声を失い、40代のM氏曰く「一生無理!」と意気消沈。ただ今回は完食が目的ゆえ2人で挑むことにした。少し安堵の表情になったK氏だが、M氏は「ホントに食べるんですよね」とまだ半ばあきらめ状態。それでもカレーの香りは最強(魔物?)、2人は巨大な山脈に挑んだのだ!




特別に動画“増し”でお届け
スペシャルカツカレー大


ライス2キロ、ルウ1キロ、ポークカツは2枚重ね、それがスペシャルカツカレー“大”の正体だ。その誕生はまずライスを盛る!盛る!!盛る!!!盛る盛る!!!! そしてルウを並々注ぎカツをガツンと2つ!! ちなみに器は専用サイズ、量は“並”の4倍サイズだ。ま、2人だ、“いってもらわん”と困りますッ。




ライスによく合うマイルド味が、食べても減らぬライス


いただきますッ! 「マイルドで食べやすい。これはいけますね」とK氏は笑顔をのぞかせながらハイペースで進んでいく。しかしその楽しい時間は“5分”で急変する。「米が、米が減らん!」「掘っても掘っても出てくる!」。そして危機も訪れる。「ルウがない…!」、普通のカレーと同じペースでルウを食してしまったようなのだ。




大人2名、20分間カレー三昧

ようやく見えた器の“底”


20分経過、するとようやく底が見えてきたではないか。一見すると“あとひと口”に見える。が、ライスが2キロ入る器は底が見えてから結構“ある”のだ。しかしここで2人は付け合わせの福心漬(これも大盛りだ)を投入、「アクセントになって美味!」とラストスパート! 果たして器から全てが“消えた”のか…。




最後に訪れる“感慨”
本気で食べる人のための逸品



“感慨にふける”のとは2人のことを言うのだろう。食後、しばし器を見つめながら次のように語ってくれた。「生半可な気持ちで食べないように」(M氏)、「ルウの配分を間違えないようにしましょう」(K氏)。べるしいの「スペシャルカツカレー大」、それは“本気”で食べねばらない逸品であることは間違いない。






「スペシャルカツカレー大」(1200円)/レストランべるしい(鳥取市)

●取材メモ
十種類のスパイスをブレンドしたカレーはライスにトロ~リと絡む。最初は甘口も、食べるうちにジワジワとスパイスが効いてくる。それゆえ食が進むのだ。デビューは30年以上前。「(当時)高校生が“20円分大盛りにして”と言われて、20年じゃかわいそうでガッツリ大盛りにしたら、それが広まってこのカタチになりました」(店主・谷口昌さん)。優しさが生んだ大盛り、毎年帰省のたびに食す人の気持ちも納得ナリ。
住:鳥取市緑が丘1-11-11
営:11:00~21:30(OS)
休:第3水曜
0857-27-5436


(メモ)★逸品への思いを聞いたところ「値上げをしないようにお出しすることですね」。店名「べるしい」の意味は“食べる美味しい”。きっとたくさん食べることは“喜び”と実感するはずだ。ちなみに“大”はオムライスやスパゲッティなどもラインアップ。取り分けでもOKだが、(いちおう)基本は“1名”。完食すれば夢に出る!?


0 件のコメント:

コメントを投稿