2012年11月8日木曜日

第6回「ほっこり癒しの郷土の味、大山おこわと紅葉を楽しむ」その1


大山おこわ発祥の地にて、120年以上続く伝統の逸品『米子屋』


中国山地の広がる鳥取県にて、この秋、豊富な山の幸と合わせて楽しみたいのが、西日本有数の名所、大山(だいせん)の鮮やかな紅葉。
中でも美しいとされるのがここ江府町奥大山エリア。そしてこの江府町には実は重要な名物があるのです。それは、戦国時代から続く長い歴史を持つ郷土料理『大山おこわ』。

元々は江尾の城主が領民たちに教えたことから広がり、ハレの日にそれぞれの家庭で作られていたと伝えられる逸品。近年ではこの郷土の味をもっと県外にも広げていこうという動きも盛んになっています。
今回は、百貨店や食のイベントにも数多く出展し、積極的に江府町の大山おこわをPRしている『米子屋旅館』にて、大山おこわの“美味しさ”と魅力に迫りますッ!




明治創業の老舗旅館にて
伝統の味をいただきます!


『米子屋旅館』の創業は明治18年。
古くから旅人に愛されてきた老舗旅館は、店構えも趣きあふれる佇まい。
今回の案内役は20135月に鳥取県で開催される『第64回全国植樹祭』のマスコットキャラクター、鳥取県(ト)と樹(キ)を合わせ、後ろ姿は大山をモチーフにしているという「トッキーノ」、そしてPRキャラバン隊の寺尾さん。
実はトッキーノは「しいたけが大好き」とのこと、レポートに向けて気合十分!樹の如く“根幹”はしっかり、“ゆるく”はないレポートでお届けします。





地元産もち米を具と合わせ、蒸し上げる



具材は前日に下ごしらえをした鶏肉、コンニャク、ゴボウ、シイタケといった山の幸、そして水車で鬼皮を剥くという大きな栗。「毎年、この時期に家族総出で、地元の皆さんにも手伝ってもらって栗の下ごしらえをしています」(米子屋代表・江本由美さん)という、実に手間ひまがかけられているのです。
この具としょうゆ出汁、地元のもち米を混ぜ合わせ、約1520分蒸し上げます。



400年の歴史を誇る「大山おこわ」、その真相を米子屋代表の江本さんに聞きました。


★「すごくお米が美味しい、栗が大きくて美味しい、と県外の方にも好評頂いています」(江本さん)。関東方面から発送の依頼も多いとか。





食欲そそる出汁の香り、フタを開ければそこには山の恵み


15分経過し、いよいよ蒸し上がりの時!
せいろから上がる蒸気からは、山菜と炊きたての米、そして出汁が合わさったいい香りが漂います。
「蒸し上がったら、味のムラをなくすためしっかりと混ぜるのが美味しくするポイントです」(江本さん)

目の前にやってきたホカホカの大山おこわに大喜びのトッキーノ。
しかしここはレポート、言葉が必要ゆえPRキャラバン隊の寺尾さんに実食をお願いしました
「大山おこわ、初めて食べました。具にもご飯にも出汁の優しいお味がしっかりついていますね。森の恵みを感じます!」(寺尾さん)




立派なクチバシでしっかり完食、トッキーノも大満足!


続いては、トッキーノもクチバシにおこわを運んでもらってパクリ。
「うれキーノ!美味しくって羽が取れちゃいそう!」と大好きなシイタケも入った出来立ての大山おこわに“ご満悦”。
羽をバサバサ揺らして、美味しさを全身で表現してくれました。ありがトッキーノ!

大山おこわから大山の恵みをもらったトッキーノ。「これからますます元気に植樹祭のPR活動に励んでいけそうです!」

「大山おこわ定食」(1260円)/米子屋旅館(お食事処 米子屋)(江府町)









●取材メモ
120年受け継がれる「米子屋」の大山おこわは、地元産もち米に野菜も県産。
自然で優しい甘さはこれぞ“ふる里の味”、さらには水車で鬼皮を剥く大きな栗の絶妙なホクホク食感も魅力のひとつだ。
同館のある江尾(えび)地区は、清流・日野川と船谷川が合流し、東には大山を望む自然豊かな宿場町。ゆっくりと癒しのひとときを過ごそう。

住所:日野郡江府町江尾2000
営業時間:11:0014:00
定休日:第2・4日曜(予約の場合営業)
※上記営業時間、定休日は食事のみの場合です。宿泊については別途ご確認ください。
電話番号:0859-75-2400

店舗の詳しいデータはこちら


奥大山は紅葉シーズン真っ最中。大山おこわをいただいてひと息ついたら、奥大山までドライブして紅葉狩りを楽しんでみよう。


●特別動画
それでは最後に、今回の案内役、トッキーノが活躍する第64回全国植樹祭のPR動画をどうぞ。


また、収録の模様はトッキーノのブログでも紹介いただきました。こちらもチェック!
トッキーノ日記



2012年11月2日金曜日

第5回「“飲み干し系スープ”の魅力に迫る!鳥取牛骨ラーメン巡り」その3

日本初!『牛骨ラーメンバーガー』の人気の秘密を探る

訪れたのは琴浦町の『元祖・琴浦ラーメン たかうな(以下、たかうな)』。様々なイベントで人気の同店オリジナル『牛骨ラーメンバーガー』が店内で食べられるのだ(特製スープ付き・500円/1日限定30食)。



ラーメンか? バーガーか? その真相に迫る!

一度見たら脳裏に焼き付く“独特”バーガーはどうやって調理されているのか。そこで本企画はやりました。今回その『牛骨ラーメンバーガー』の発案者である「たかうな」の店長・山根武さんにお願いして、撮影の特別許可をGET。本人の解説付きでお届け!

●牛骨ラーメンバーガーのできるまで
〈麺をバンズに〉
・茹でて水気を切った麺と、ラーメンスープのベースとなる醤油ダレをしっかり絡める。
・つなぎとなる小麦粉をまぶし、これもしっかり絡める。
・温めたフライパンに、麺をバンズの形に成型してじっくり弱火で焼いていく。
 (ラーメン1人前の麺でバーガー2個分のバンズが出来る)


〈具材は牛、卵に手製スープ〉
・卵を焼き、目玉焼きを作る。
・牛骨スープを鍋で沸騰させ、タマネギ、東伯和牛(A4クラス)を入れる。
・サッと火が通ったら、溶かした片栗粉を混ぜてスープにトロミをつける。

〈フライパンで仕上げ〉
・焼き上がった麺バンズにモヤシ、青ネギをたっぷりのせる。
・先ほどの牛肉、タマネギをのせたら、スープをたっぷりかける。
・隠し味のコショウをふり、卵をのせてバンズで蓋をして出来上がり。



“牛骨ラーメンバーガー”はこれからも“コツコツ”と進化していく!?

「牛骨ラーメンをみんなに知って欲しい」という“牛骨ラーメン愛”が発端で2009年に誕生した「牛骨ラーメンバーガー」、全国ご当地バーガーの祭典『とっとりバーガーフェスタ』には第1回目から出展。ついには、12年の同フェスタで7位に入賞、鳥取県を代表する“ご当地バーガー”となった。その意味でも牛骨ラーメンのPR効果も十分果たしているといえるのだ。




●取材メモ
国道9号線沿線にある地元でも人気の食事処。山根さん自ら「完成した作品」という牛骨ラーメンバーガーをはじめ牛骨ラーメン鍋、牛骨カレーラーメンなどオリジナルメニューも多彩だ。今後は“進化”した牛骨ラーメンバーガーも期待できそうだ。また同店では、毎週水曜は小ライスのサービス、毎週金曜はラーメン大盛り無料とサービスも充実している。おみやげの牛骨ラーメンせんべいも販売中。

「牛骨ラーメンバーガー 500円(特製スープ付き)」
(店内での飲食の場合。テイクアウトはバーガー単体で400円)

元祖・琴浦ラーメン たかうな(東伯郡琴浦町)

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・元祖・琴浦ラーメン たかうな(がんそ・ことうららーめん たかうな)
住:東伯郡琴浦町逢束1068-1
営業時間:10:00~14:00(LO13:45)/17:00~22:00(LO21:30)
定休日:月曜(祝日の場合昼のみ営業)
電話:0858-53-2550

〈元祖・琴浦ラーメン たかうな〉の詳しい情報はコチラ↓

牛骨ラーメンバーガーを食べたら、琴浦町の注目スポットをドライブしよう。
琴浦町観光協会のホームページはコチラ↓

2012年10月25日木曜日

第5回「“飲み干し系スープ”の魅力に迫る!鳥取牛骨ラーメン巡り」 その2


鳥取県が誇る名湯、三朝温泉。
そこの新名物は中華仕込みの“牛骨”。


ここ三朝温泉は近年、上原多香子主演の映画「恋谷橋」でも脚光を浴びたばかり。今や恋人の集う“スイートスポット・恋谷橋”からほど近いバス通りに面した『味処 華』にて“中華の料理人”が作る牛骨ラーメンを食しますッ。



横浜で修行をした料理長。
そのもうひとつの顔とは!?



店内に入ると「いらっしゃいませ」と優しい笑顔がお出迎え。その声の主は…なんと地元の人気情報番組『土曜日の生たまご』のレポーター「みんみん」さんではないか! 実は彼は『味処 華』の料理長で、中華の本場・横浜で修行した本格派なのだ。


料理長“自画自賛”の絶品スープ。
それはココロ落ち着くやさしい味。



本連載は通常取材スタッフがレポートするのだが、今回は(レポートの)“プロ”のみんみんさんが、自ら作った牛骨ラーメンをレポート! 実はコチラ華の牛骨スープは店の料理のベースとなるもの。「あまり“牛骨”っぽさを前面に出したくなかった」と、まさにスッキリスープだ。
では、人気レポーターの“作って食べる”前代未聞のレポートをどうぞ。



温泉と牛骨ラーメン、
これぞ温泉の新たな楽しみ!!


「また来たよ、とフラッと寄られる県外の常連さんも多いです。温泉で汗をかいて小腹が空いたら、牛骨ラーメンと冷たいビール、これが最高です。その後は温泉街をゆっくり散策して欲しいですね」(みんみんさん)
牛骨ラーメンは“ふるさと”の味なのだ。





●取材メモ
名湯・三朝温泉の温泉街にあり、県内外のお客で賑わう中華料理店。焼肉から創作料理までジャンルに縛られないメニューも豊富だ。
牛骨スープは「誰にでも食べやすいように」と、コクとスッキリのバランスにこだわり、甘~い香ばしさもある味が特徴的だ。三朝温泉水を練り込んだ中太ちぢれ麺との相性もいい。自慢の県産豚チャーシューもじっくり噛みしめたい。



〈味処 華〉 ラーメン 550円
住:東伯郡三朝町三朝791-17
営業時間:11:30~14:00 17:00~23:00
定休日:水曜
電話:0858-43-0006



牛骨ラーメンのあとはコツコツ三朝温泉街を歩いてみよう。


2012年10月10日水曜日

第5回「“飲み干し系スープ”の魅力に迫る! 鳥取牛骨ラーメン巡り」その1(後編)


60年間愛される透明スープ「お食事処 香味徳」


国道9号線沿い、琴浦町赤碕にある「「お食事処 香味徳(かみとく)」は、昭和14年創業の老舗。
創業以来60年間変わらないその味を求め、週末になれば観光バスで大勢の観光客が訪れる。
牛骨ラーメンを知るにはまずはここから。いざ牛骨ラーメンの旅へ出発!




昭和の風情を残す、昔ながらの食堂

「中華そば お食事処」の看板が目印。
休日の昼時には、広い駐車場がいっぱいになることも。



スープは透明、具はモヤシとチャーシュー、そして煮玉子

寸胴いっぱいの黄金色のスープに、トッピングをのせて完成。
透き通った黄金色のスープから、中太の麺がちらりとのぞく。
スープの隣では今まさに牛骨が煮込まれている真っ最中だ。



★「しっかりアクを取るのが大事」と語るのは二代目店主・紙徳武男さん。やはり牛骨ラーメンはスープが命なのだ。





香ばしい香りに、ギュ~ッと鳴る胃
中太ちぢれ麺はスープとの絡みも抜群

今回のレポートは、県中部の牛骨ラーメンは初めてだという「牛骨I子(うしぼねあいこ)」さん。
牛ならではの甘く香ばしい香りとともにやってきたラーメンに、「早く食べたいです!」と目を輝かせる。
まず一口目にゆっくりとスープをいただくと、「お、牛!」とさらに目がキラキラ。
「コシのある麺がスープに合います。具もシンプルでいい!」
喉をスッと通るあと味も手伝って、スープが快調にゴクゴクいけてしまう牛骨さんであった。



最期の一滴まで飲み干す!さて感想は?

思い切って丼を持ち上げて飲み干し、見事に完食!
「モーたまりませんでした!あと一杯ぐらいいけちゃうかも」(牛骨さん)
ちなみに牛骨さん、次はどこに行こうかと、「牛骨ラーメンMAP」片手に検討を始めていた。すっかり牛骨ラーメンのトリコになったようだ。
「モー骨まで愛します!」




<最後に、前編に登場いただいた牛骨ラーメン応麺団より、画面の前で「牛骨ラーメンが食べたい!」と思われているであろう読者の皆さんへのメッセージをどうぞ。>






「中華そば(並)」(500円)/(お食事処 香味徳)(琴浦町)




取材メモ
平日は地元から、休日は観光バスなどで県外からと、幅広く愛される牛骨ラーメンの名店。
60年続く味は、12時間、アクを丁寧に取りながら煮込むことで実現するスッキリ透明スープが特徴。
「県外からのお客さんには、『想像していたより食べやすくてよかった』という声もいただきます」(店主・紙徳武男さん)
取材の並盛りのほか、大盛りや半分サイズもあり。ごはんものとのセットもオススメだ。

住:東伯郡琴浦町赤碕1979
時:11:0021:00OS20:30
休:月曜(祝日の場合営業、翌日休み)
0858-55-0003

店舗の詳しいデータはこちら



『香味徳』まで来たら、すぐ近くの菊港先東突堤に立つ、彫刻家・流政之先生作の『波しぐれ三度笠』の像にも行ってみよう。鮮やかなライトアップに彩られる、夏の夜が特にオススメ。

琴浦町ホームページへ


第5回「“飲み干し系スープ”の魅力に迫る! 鳥取牛骨ラーメン巡り」その1(前編)


天高く腹肥ゆる秋、すっかり涼しくなり、汁物、特に湯気の沸き立つ熱々ラーメンの恋しい季節の到来である。
今、鳥取県でラーメンといえば、香ばしい牛骨の香りに、あと味スッキリしたスープの「牛骨ラーメン」。
その誕生は第二次世界大戦後、満州から引き揚げた際に覚えた「牛と豚で取ったスープ」を米子市「満州味」にて再現したものであるという説が有力だ。

長~い歴史を持つ牛骨ラーメン。ゆえに今回はおなじみのゆるキャラではなく、全国に牛骨ラーメンを広めるべく活動している市民団体「牛骨ラーメン応麺団」のインタビューを交え、ボリュームたっぷりの前後編でお届けしよう。


お話いただいたのは、応麺団団長の米田良順氏、牛骨ラーメン店「たかうな」の店主であり、応麺団団員でもある山根武氏、応麺団団員佐々木禎氏の三名だ。


<その1 牛骨ラーメンの「歴史」>

そのルーツは、遠く中国は「満洲」。
実は“グローバルな麺”だったのである。


<その2 牛骨ラーメンの「特徴」>

「各店にそれぞれの味があるのが特徴」。
グルメ“旅”というテーマに最適なのだ。


<その3 牛骨ラーメンの「現在」>

ここ1~2年で提供店舗は急増し、新たな商品も続々誕生しているという。

(紹介商品には、応麺団の監修ではないものも含まれます)

<その4 牛骨ラーメンの「これから」>

進化し続ける牛骨ラーメンからは、まだまだ目が離せない。



牛骨ラーメンのスープよりも熱〜いトークをくださった、牛骨ラーメン応麺団の皆さん、ありがとうございました。

さて、それではお待たせしました。

牛骨ラーメンについてしっかり勉強したところで、後編から「牛骨ラーメン店探訪」へGO


後編へつづく。


2012年9月14日金曜日

第4回「儀式をお忘れなく! 鳥取のチャンポン」 その3



倉吉の町並みを見続ける老舗の味。
それは世代を超えて愛されるやさしい一杯だった。「レストラン 三日月」



雲の隙間からのぞく日差しはまだまだ夏の余韻を残している。食欲も戻らない日々が続くがこんな時こそ野菜がたっぷり取れる昼食が欲しいものだ。そんな時にピッタリなのが野菜豊富な「チャンポン」だ。
よし!今日はチャンポンを食べよう!


昭和が残る倉吉のマチナカにある、
入口のショーケースが懐かしいレストラン


訪れたのは倉吉市、創業昭和31年の老舗『レストラン三日月』だ。こちらはハンバーグや牛骨ラーメンでも有名だが、昭和40年代後半から提供している「チャンポン」にも根強いファンが多い。もちろん“たっぷり野菜にトロ~リあんかけ”スタイルの鳥取流。
今回、特別に許可をもらって、調理シーンを撮影させていただいた。



強火で一気に、そしてやさしく。
夏野菜もはいる、たくさんの野菜。


しっかり温めた鍋に葉もの以外の具を入れ強火で一気に炒めていく。今の時期は夏野菜の「なすび」が入る。しばらくして葉ものを投入し更にかき混ぜていく。そして味を整えていく。その様は、炎も上がり、調理人対具材の“真剣勝負”だ。




ラーメンにも使われる“牛骨スープ”投入。
水を得た魚のように彩り鮮やかな具材が鍋の中で踊る。


十分に火が入ったところで“中部の味”が加えられる。「牛骨スープ」だ。仕上がりの味を決めるこのスープこそが“人気の秘密”だ。そしてスープの入った鍋は炎の上で素早く、そしてじっくり煮込まれていく。



いよいよ仕上げ。
トロトロあんが艶やかなスープ。


いよいよ佳境に。牛骨スープにあんがかけられる。全体に馴染んだらすばやく火を落とす。余熱の中でスープは麺がゆであがるのを待つ。




麺を覆い尽くす艶やかなあんスープ。
三日月流“牛骨チャンポン”の完成。


大鍋の中で自由に泳いでいた麺を皿に盛り、完成したスープがたっぷりかけられていく。なにげない作業だが、よく見ると色彩と見栄えを意識した盛り付けをしている。この些細だが、テーブルに届いた時、客の心を一気に引きつける気配りが“料理人のプライド”なのだろう。



季節の野菜もはいる、野菜たっぷりの一杯。
牛骨スープがやさしい、女性に人気の“倉吉の味”。


テーブルに運ばれてきたチャンポンは、彩り鮮やかな野菜などの具材があんによりツヤツヤと輝き、見た目はゴージャス。しかし、箸を入れるとあんが抵抗して食べられるのを拒んでいる様でやんちゃな一面も持つ。そこもチャンポンの魅力なのだが。
さて、味だが、やはり牛骨スープの魅力が引き立つ。野菜の甘味と競演したとても優しい味で、箸を進める手が止まらない。プリプリで大きめのエビを食べるタイミングを計りつつ、あんを絡めて麺を食べていく幸せなひとときだ。「女性に人気がある(店主)」のもうなずける。

●ちゃんぽん 750円/レストラン 三日月(倉吉市)





●取材メモ
 倉吉の町を見続ける老舗の味は、世代を超えた庶民の味。親から子へ、そしてその子が大人になって来店しても変わらない味を提供していく。今では少なくなった光景が、ここにはまだあった。味と共に記憶に残るレストランだ。店の空気もまた「おいしい味」を演出する。

住:倉吉市新町3-2334(市営新町駐車場隣り)
営:11:30~15:00(LO 14:30) 17:30~22:00(LO 21:30)
休:火曜
☎0858-22-3586





☆今回はチャンポンの取材だが、牛骨ラーメンとともにイチオシなのが「ハンバーグステーキ」。素材、作り方、仕上がりすべてにこだわる逸品は、肉の味がしっかりと口に残る。「かつて、年老いた母親を病院へ行く途中で食べさせたらえらく気に入り、それから連れてくるたびにいつもハンバーグをペロリとたいらげる(常連さん)」ほど。


●懐かしくも美しい町並みが並ぶ『白壁土蔵群』で有名な倉吉市の観光情報はこちらのHPにもアリ。 『倉吉観光情報』


2012年9月6日木曜日

第4回「儀式をお忘れなく! 鳥取のチャンポン」その2


西のチャンポンといえばコチラ!「味処 四季」


“あんかけチャンポン”のパート2は、県西部日野町が舞台。米子からクルマで約30分、わざわざ食べに行く人が絶えない、山あいのマチの“名店”で出会った逸品は、いや~実にビッグな逸品だったのだ。





●県西部人の御用達チャンポン
それは山あいの食事処に

実はこちらの「四季」、県西部の人々に「チャンポンといえば」と聞くと真っ先にあがってくる“御用達店”なのである。その人気の秘訣は「野菜満載の具と絶妙のトロミあん」(常連)。一見するとそばや山菜がメインと思える店舗だが、入ると壁にはチャンポンをはじめ多彩なメニューが“チャンポン”の如くズラリ。





●特別公開、鳥取のチャンポン
 あんかけの“技”見せます!

ついに見せます!「鳥取のチャンポンのできるまで」。四季のチャンポンは実にスピーディ、麺を茹で始めると同時にたっぷりの野菜を炒めていく。そしてハイライトは「玉子とじ」のあん。口のスッと入っていくそのあんは「昼の忙しい人のために、トロミを強くしない」(店主・。生田俊一さん)という気遣いの賜物ナリ。




●一杯で食事“大完結”!
 九州人もヤミツキな逸品

「どうぞ」と持って店主が持ってきたのは、ご覧のとおりビッグなチャンポン。皿の幅は30センチ! くわえて野菜もたっぷりで、玉子の鮮やかな黄色に食欲が湧いてくる。それにしてもこの具の充実ぶりは、この一杯で“定食”と呼びたいほど。“天高く腹肥ゆる”秋にピッタリの一杯、さぁいただきますッ!





「ちゃんぽん」(750円)/味処 四季(日野町)







●取材メモ
季節の野菜に、時期によってはごごみなどの山菜も入る“充実”の一杯。牛骨ベースのスープはコクがありながらもスッキリで、「(本場)九州の人からも“こっちの方が好き”と言われたこともありますよ」(店主・生田さん)と、ファンになる人が絶えない。このボリュームだが、あと味のよさに気がつけば完食してしまう。小600円、もっと食べたい人にも大850円もあり。

住:日野郡日野町野田277-8
営:11:00~14:00、17:00~22:00(日曜・祝日は早じまいの場合あり)
休:月曜(休日の場合営業、翌日休み)
0859-72-1586

店舗の詳しいデータはこちら

☆食事処だけに、そばや一品料理も美味。これからの季節なら鍋もオススメ。地魚を使った鍋は、魚の新たな美味しさを発見できる可能性大。

 

●秋の日野路は雄大な奥大山の景色に、紅葉、また新そばなど多彩な楽しみが揃う。出雲街道沿いの宿場町・根雨(ねう)のまち歩きも楽しい。日野町の観光はコチラ